踏み込んだこと

TEDのプレゼンから、『面接はコミュニケーション』のアイデアをもらう。

2018/11/14

『面接はコミュニケーション』とよく聞きますね。 ですが、実際にやってみると緊張するし、コミュニケーションっぽくすると自分の売り込みが薄いかもしれないし…そういった不安は拭いきれません。 この記事では、『面接はコミュニケーション』は、具体的にどういう意味をもつのか。プレゼン番組『TED』のプレゼンからアイデアをもらって、考えていきましょう。

まずは、面接の目的をチェック

面接の目的を考えると、『面接でコミュニケーションをとること』の重要性がわかります。

企業にとっての面接は、『就活生にいろいろな質問を多角的にして、自社に貢献してくれそうかどうかを見極める』ことが目的です。対して、就活生にとっての面接とは、『自分の良さや熱意を、自分の経験や考えから、いろいろな角度でアピールすること』です。 端的に言うと、面接は『自社に合う学生を探したい企業』と『志望企業にはいりたい学生』のマッチングをはかるために行うものですね。 そして、『面接官が質問して、就活生が答える、それについて面接官が追加質問をする』という面接でマッチングを図るためには、『面接という時間内に、言葉によるコミュニケーションを上手くとること』が大事になります。

コミュニケーションでない面接をすると、どうなるのか?

コミュニケーションといえない面接の例をみてみましょう。

NOコミュニケーション面接シュミレーション

さっそくですが、○○さんが学生時代に力をいれたことについて教えてもらえますか?
はい!私が学生時代に力を入れたときは、大学2年生の時に他校とのイベントのリーダーをつとめたことで……

-----3分後-----

……ということができました。私はこの経験を通して、周囲との関係調整をしながら、物事を達成する力を身につけました!

  この例が『コミュニケーションでない』理由は、面接官が入り込む隙がないことにあります。(もちろん、面接官から『何分間で、○○について教えてください』と言われた場合は、大丈夫です) 面接でコミュニケーションがとれなければ、面接官が聞きたいことが聞けなかったり、自分本位な人間という印象を与えてしまうことがあります。

TEDを聞いて『コミュニケーション』について、アイデアをもらおう

まずはこちらをどうぞ。音源は英語ですが、日本語の字幕設定ができます。 プレゼンテーション番組『TED』の『This is your brain on communication(コミュニケーションをしているときの、あなたの脳) 』。プレゼンテーターは、Uri Hasson(ウリ・ハッソンさん)です。

https://www.youtube.com/watch?v=FDhlOovaGrI

動画:『This is your brain on communication』.Uri Hasson.TED

  このプレゼンは、『コミュニケーションをとるためには』がメインテーマです。プレゼンでは、『コミュニケーションをとるとき、聞き手の脳内に起こることは何か、その要因は何か』という検証結果も提示されていて、とても面白い内容でした。

このプレゼンの、就活で役立つポイントを整理

そのなかでも、特に興味深く、就活でも役に立ちそうなポイントを整理します

・意味を持つ言葉だと、複数の聞き手の、脳の深部、全ての言語野の同調が行われる ・話し手の脳の反応と、聞き手の脳の反応が似ているほど、コミュニケーションが上手くいく ・コミュニケーション能力は、共通する背景をもつかどうかに依存する

かなり実践的な内容ですね、『コミュニケーションを上手くとるためには、話し手と聞き手が、伝える内容を共有できる工夫が必要』といったところでしょうか。

『面接はコミュニケーション』を実現するために

先ほどのプレゼンテーションのアイデアに追加して、面接で上手くコミュニケーションをとる方法を考えましょう。

『面接でコミュニケーションをとる』とは

面接でコミュニケーションをとるために必要なことをまとめます。

1.伝えたいことのポイントをおさえる、丸暗記をしない 2.最初は、面接官が追加質問するためのベースを伝えるイメージ 3.『面接官が知りたいこと』をキャッチする 4.言葉のドッジボールでなく、キャッチボールを意識する 5.面接官が理解しやすいよう、共通の言葉(略語や流行語はNG)や、話す内容の背景を伝える

言葉にしてしまえば簡単ですが、なかなか難しいことです。私自身もわかっていながら、出来ていなことが多いです。 出来ていなくても焦らずに、まずは意識することからがんばってみましょう。

AをきかれたからAについての定型文を喋る、というより、Aがきかれたということは、こういうことを伝えたほうがいいんだろうな、という心持ちが必要です。

面接でコミュニケーションをとると生まれる利点

『コミュニケーションといえる面接』でうまれるメリットをまとめてみます。

1.相互理解のペースがはやくなる 2.就活生にとって、アピールすべきことを効率よくアピールできる 3.企業にとって、聞きたいことと効率よく聞ける 4.コミュニケーションをとると、喋りやすい雰囲気づくりができる

面接という場面では、時間の制限や、緊張と向き合わないといけません。 少しでも自分に有利な環境にするために、『面接でコミュニケーション』をとることが必要です。

面接をコミュニケーションにするためにはどうすればいいか

画像:File:PDCA-Multi-Loop.png by,ChristophRoser

 

『面接をコミュニケーションにするための練習をする→フィードバックをもらう→改善を意識して、再度練習』、の繰り返しです。 どうしても面接では緊張してしまいますから、最初からコミュニケーションをとることは難しいです。完璧を意識せずに、『親戚のおじさんや、親しい目上の人』と話すくらいのイメージで、リラックスしながら改善していきましょう。  

 Sumarry of content

・コミュニケーションを意識した面接は、相互理解や雰囲気づくりのためにも大事 ・面接官の質問や、反応に応じて、柔軟な対応をする ・コミュニケーションを意識するためには、練習が大事

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