
就活マナーに違和感を感じた瞬間
私が初めて就活マナーに違和感を感じたのは、就活マナーセミナーに参加した時でした。
講師の先生が、『お辞儀は90度、きっちりとした印象を面接官に与えましょう』といわれ、そのあと『みなさん、一度やってみましょうか』と言われました。
正直、『(まじかよ…90度のお辞儀ってドラマでしかみたことねえぞ…適当に流しとこう)』と思い、70度くらいのゆるいお辞儀をしたのですが、どうやらそれが不味かったらしく、全員が90度のお辞儀ができるまでお辞儀練習は続きました。金太郎飴の完成です。
言い方がきつくなりますが、洗脳的なものを感じました。
もともと懐疑的な性格だったこともありますが、「いや、そこまで教科書的なマナーを守っている人見たことないけど」と思ったことが、一番の理由だったと思います。
カッチリしている印象の代表例の銀行をとっても、そんなお辞儀をしている人をみたことがありません。
そんな現実性があまりないマナーは必要かどうか…と思いました。
就活マナーは悪者なのか
『じゃあ就活マナーって意味ないの?だめなの?』といわれると、『意味はあるし、だめじゃないし必要』と答えます。
就活マナーの何が問題なのか
就活マナーの問題は、『いきすぎたマナーがあること』『マナーが状況下によって変化することを、学生側が認識できなくなる可能性があること』の二点だと考えています。
就活マナーはなぜ必要なのか
就活は、学生が社会人になるための活動。つまり、今まで『消費する側』から『つくる側』に移動するための活動です。
長期的な意義としては
新たな環境に身を置く
その新たな場でたくさんの人と協力して生きていくために必要なものがある
けれど、それに気づけなかったり、どうしたらいいかわからない人がいる
それを教えるためのものとして就活マナーが存在する
短期的な意義としては
印象をよくして、内定をもらう
マナーってなんだろう
企業は、就活マナーについてどう思っているんだろう?
世間も就活マナーに関心を向けているみたい
実際のところ、あんなにカッチリしないとだめ?
『いやぁ、あそこまでカッチリしなくていいんじゃないかな…』と思います。
私自身、90度のお辞儀をしたり、『いたします』といった固い敬語を使わなかったり、髪をガッチリまとめたりしませんでしたが、選考には影響がありませんでした(もちろん落ちた企業がありましたが、マナーの他に原因があったと考えています)。

就活マナーに対する個人的な結論
・マナーは基本をおさえれば、ガチガチのマナーでなくて大丈夫
・状況に応じた柔軟な対応が必要
・最重要なのはマナーではなく、人に対して敬意をもった態度を見せること
最終的には、就活は人と人とのコミュニケーションだと思います。
媚を売るとか、分かりやすいマナーに従うとか、そういう問題じゃなく、目の前にいる人に不快に思われないような対応をすればいいんじゃないかなと思います。